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彼女と二つのナイト

叫び声と同時にラクトとロックは同時に男へ飛び掛っていく。




 ラクトの短剣を難無く避けた男だったが、ラクトの短剣は強い日差しを反射させ男の目を襲った。

「……っく」

 それにより生じた僅かな隙にロックが襲い掛かる。ロックの牙は男の左腕に食い込み、手にしていた光り輝く球体が砂地へと落下した。






「ム、鉱石……ナノダ?」

 その球体を鉱石か何かと勘違いしたダルは誰も想像し得ない速度で動き出した。

「……ん、それすごい魔力秘めて、る」

 落下した球体を拾い上げたダルは素早い動きでフレアのそばに戻る。そして、それを眺め「鉱石デハナイノカ」とがっかりしていた。





「くっ、それは返してもらいますよ……!」

 男は左腕の傷を気にも留めず、ダルへと襲い掛かる。

「……ん。ダル、それボクに渡して……?」

「分カッタノダ」

 言われた通り、ダルはフレアへ光り輝く球体を渡した。その直後、フレアは深呼吸をして……





「必殺……ダルミサイル」

 ……と呟き、手短に魔法の詠唱を済ませると、男ではなくダルの体を軽く押した後、ダル目掛け魔法を放った。

「アー!」

 予想もしない攻撃に男の反応は遅れ、ダルという名のミサイルの直撃を受けることになった。

「……がっ!?」

 ダルの体は男の体を『くの字』に折り曲げたまま、洞窟の入り口がある場所へと飛んでいく。そして、入り口横の大きな岩に直撃してその動きを止めた。





 立ち上がる煙の中、無傷のダルは素早くフレアの隣へと戻り、何故か喜んでいた。

「フレアノ愛ヲ感ジタノダ……!」

「……ん」

 ダルにしか分からないであろうその感覚にラクトは首を傾げ、男が飛んでいった場所へと視線を向けた。

「ま、さか……味方を吹き飛ばして攻撃するなんて、思いもしなかった……ですよ」





「……えっへん」

 おそらく褒めてはいないだろうその言葉にフレアは胸を張って返した。

「ですが、もう……その奇襲めいた攻撃など通じませんよ……!」

 男の表情からは余裕が消えていた。フレアの持つ球体だけを見据え、それを取り戻そうとしている男を見たラクトは目を見開き自らの相棒の名を呼んだ。

 

「……ロック!」

 



 

 ラクトの声を聞いたロックが『男が吹き飛び作り出した煙』の中から飛び出し、男の肩に噛み付いた。

「……ッ! いつの間に……」

「あんたがごちゃごちゃ言ってる間に、だよ」

 ダルミサイルとロックの攻撃により立っていることすら困難になってきた男へ、ラクトは短剣を手にしたまま近付いていく。

 

「ラクト、ちょっと……待って」

 男の目の前まで近付いたラクトはその声に足を止める。




「この球体、ちょっと……変、だよ」

「変、って?」

「持ってる、と……変な声、聞こえる」

「不気味ナノダ! 呪ワレタ鉱石ナノダ! スグニ捨テルノダ!」

 騒ぎ立てるダル、だがラクトもフレアも気にすることなく光り輝く球体へ視線を注ぎ続ける。

 そんな中、ロックはしきりに鼻を動かし始めた。そして……

「わう!」




 

「え、ついて来い……って、どうしたんだよ?」

「わう、わう!」

 ラクトの戸惑いなど気にすることもなく、ロックは洞窟の中へと向かい走っていった。

「おい、ロック!?」

 慌ててロックの後を追いかけるラクトに続き、フレアとダルも洞窟の中へ入っていった。

author:ラクトキャスター, category:彼女と二つのナイト(頂き物), 00:00
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